棚田ハウス
/TANADA house

所在地 :東京都
主要用途:住宅(内装改修)
竣工  :2016年3月
敷地面積:67.30u
建築面積:39.78u
延床面積:97.52u
規模  :地上3階
構造  :鉄骨造
照明設計:内藤真理子/コモレビデザイン
施工  :船越工務店
写真  :小長谷亘
担当  :瀧波龍太郎


築39年の鉄骨造の住宅のリノベーション。
夫婦と子供3人の家族からの要望は、可能な限り間仕切りのない倉庫のようなワンルーム。
「完全な個室ではなく、大きな空間で家族が暮らし、なんとなく家族の様子を伺えるそんな家が理想。そのような日本的な間合いから 相手をおもんばかるという気持ちを大事にしたい。」というクライアントの言葉から計画は始まっている。


鉄骨造の建物を一旦スケルトン状態に戻すことで、隠れていた空間のダイナミズムをまずは導き、メインの生活の場となる2階のLDKと3階の間の床スラブを3つのレベルの棚田状の床に新たに架け替えている。
床のレベル差は300mm。床の厚みは166mm。間には134mmの空隙がある。空隙を通して、2階のダイニングやキッチンから3階で勉強や遊んでいる子供たちの様子がうかがえたり、思わぬ位置から子供が下の階をのぞきこんだりする。3階の一番高い床のスペースからは下階が見えないので、少し奥まった場所のようにも感じられる。(夜には布団を敷き、寝室としても使っている。) 床の段差を使って腰掛けると、北側の大きな窓を通して道路奥の公園の緑を眺められる。
立体的なワンルーム空間としつつも、空間に心理的な勾配を与えることで、いろいろなシーンを生み出せるような計画としている。















↑ pagetop